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文化庁 「言葉」に関する参加体験型事業 「川柳ワークショップ」 舞鶴 初日 記録

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川柳指導者要請ワークショップ 舞鶴 100307

記録作成 terrace 伊藤馨

初日 2010年 3月6日

場所 舞鶴市 林業センター

講師 長谷基弘
コーディネータ 伊藤馨
アシスタント 北村耕治
川口大介

参加者 10名

15:15
開始時間より15分送れて開始。
開始の挨拶

※年配の方が多かったことと、会場の床が冷たいので椅子を使うことにした。
椅子を使って円陣で座る。
椅子の段取りがうまくいかず、講師陣が固まることになってしまい、進行に手間取った。

ウォーミングアップ
椅子に座ったまま、足首を手前に倒し、上半身を前に倒す
手足をブラブラする
指折り
親指から小指に向かって指を折って行き、小指から開く
親指から小指に向かって指を折って行き、また親指から開く
右手の親指から折って行き、小指まできたら、左手の小指から親指まで折って行く、親指まできたら逆方向に開いていく
右手の親指から折って行き、小指まできたら、左手の小指から親指まで折って行く、親指まできた左手の親指から開いていく

ランダムウォーク
椅子を少し広げて丸をつくり、その中を隙間のないように歩く
二人一組
手を叩いたら、二人一組を作る
1,2,3ゲーム
交互に1、2、3と言って行く
1のかわりに手をたたく。パン、2,3となる
3のかわりに足を踏み鳴らす。パン、2、ドン。となる。

ランダムウォークから二人組
フローズンピクチャ
二人一組で指示した物体になる。
冷蔵庫
洗濯機
扇風機
壁掛け時計

五人一組になる
(伊藤振り分け、アシスタントも各チームに入る)
ヨット
カニ
七分咲きの桜

※コミュニケーションゲームくらいから、受講者に少し疲れが見えてくる。
フローズンピクチャは形をキープするのが難しかった。
全体として固い印象。
五人一組になってからは、少しだけ固さが緩んできた。
体力的な部分に心配が見える。

休憩

尾崎放哉カードを使った言葉の身体化のエクササイズ
円陣で椅子に座り、カードを配る
配られてもまだ見てはいけない。
句以外の言葉を発してはいけない。
ひとりずつ順番に初見で読む。
言葉がおさまったら、次の人が読む。を繰り返し全員が読む。
言葉の身体化
配られたカードを持って、指示の通りに読む。
歩きながら。
出せる限りの小さな声で。
上に向かって読む。
誰かに向かって読む。
モノに向かって読む。
身体を使って、形を作りながら読む
言葉の意味や語感で区切りながら、形を作り読む。
すぐに納得しないで、一番自分にしっくり来る形を探しながら、丁寧に読む

再度、円陣になって読む
感想を言い合う。

※変化したという意味あいの言葉が多かったが、内容的に文節的な読みにまだひっかかっている感じが残ってる。

グループ創作
全体を2グループに分ける(伊藤振り分け、アシスタントも各チームに一人ずつ入る)
グループで代表の句を一つ決める
句を30秒程度の場面にする

北村グループ 「なんと丸い月が出たよ窓」

川口グループ 「宵のくちなしの花を君に見せる」

※北村グループは比較的さっさと形を作っていく。
川口グループは句をどうするかで悩んで身体を動かし始めるのが遅れた。

発表
北村グループ 家が立っていて、大きな窓がある。そこに外から扉を開けて人が帰ってくる。椅子に座り、窓の外に月を見つけて窓により眺める。そこで外に居る人が句を読む。
川口グループ くちなしと月が出ていて、そこに二人の人物が手をつないであらわれる。月が「宵の」、くちなしが「くちなしの花を」、二人のうち男が「君に見せる」という。二人去っていく。

※どちらもあじわい深い感じになっている。北村グループのなんとも言えない寂寥感と、川口グループの恋愛の淡い夜の風景が好対照だった。
一人が読む、割って何人かで読む。と手法も違っていた。

フィードバック
質問などを含めて感想を言いあった
北村グループの扉が悲しい感じで閉まるのがいい。
カップルの顔が見たくなった。
モノに向かって読むというのが新鮮だった。

※短時間の割には作品として、それなりのものが出来上がったように思う。
作品の抽象化がまだ足りないので、もう少し言葉を抽象化して捉えられるともう少し飛躍が出来そうに見えた。
質問としては、どちらかというと言葉についての質問が主で内容に向かってどうかという点がフィーチャーされていた。
モノに向かっていうということがとても新鮮だった。そうだ。
読みきかせでは技術面が中心になるが、今回は言葉を対象に投げるということと、その言葉で自分の中にどう変化が起きるかが中心なのかという点が異なる。

所見 伊藤馨 コーディネーター
全体として、それなりに高齢の方が多かった。高齢者は気持ちは前に向かっているが、そこに身体がついてこないということが多い。
ここをより考慮し、進行をゆっくり目に進める。進度が速すぎないか注意をよりする必要がある。
参加者の方々は思いのほかシャイだったので、雑談のような形であれば言葉が出てくるし、身体だけ使うときは率先して動いてくれる。
が、反面、いざ何か言うとなると言葉や身体が動かない場面があるので、そこを上手にガイドしていく必要がある。
今回のワークショップでは、進行のスピードがやや速かったように思う。
以後、進行のスピード感はより注意した方がいい。
ただ、今回の受講者の反応はビビッドに反応していて、意欲もあり、身体的な耐久力という点以外は、非常にやりやすいメンバーだった。
特に、進行でひっかかりがあることについては、受講者同士で相互補完で動いてくれていたので、スムーズに進行ができた。
進行の受講者に対しての負荷のかけ方は今後も課題になるものだ。

所見 北村耕治 アシスタント
初日。開始前に参加者達と二言三言かわした際は、やや内向的な印象を受けました。しかし、ウォーミングアップが始まると徐々に表情もほぐれ嬌声も聞け、前向きな参加意欲が見られるようになりました。疑問や戸惑いを覚える度、実践をもって何かを理解しようとする様は好感を持てましたが、指示を出す前から動き出してしまう気の早さが気になりました。

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