俺は涙を流さない。

仕事がら何かしらないが、僕は大概のものをみても泣かない。

感動するものハードルか高いのか、スノッブなのかしらないけど。

多分にスノビズムに毒されて育ったということもあると思うけど。

クイーンを見た。

久々に泣いた。

何か見て泣くなんて、何年ぶりか正直覚えてない。忘却の彼方の出来事。

でも、他の人には奨めない。

同じように感動すると思えない。

でも、とてもいい映画だ。

ヘレンミレンの女王もマイケルシーン(実はチョ~好き)のブレアもいい。他の俳優たちもカメラも僕はとても好き。イギリスの空気を知っていると、よりよくわかる。

イギリス独特の言い回しも懐かしい。lovely.

久しぶりに映画見てて、英語聞き取れるぜ。しかも、わかるぜ感が楽しかった。

ただし、英国ジョークが他の見てる人に通じてないので、ちょっとがっかり。まぁ。そりゃ無理だよな。普通に見てたら嫌味に見えるものね。浅いな。

と、不満感があるのは、一人でくすくすしてて、隣の客に変な顔されたからなのだが…

「いや、笑いどころですから、今の。くそぉ。」(心の声)

誰にも言ってないけど僕は右派だ。

リベラルな左派の家族に囲まれて育ったくせに。

あ、でも、うち父方は宮さま関係だった…

格式や伝統は守るべきものだと思う。

実際僕は君主制については現状賛成。

その功績で国がある事実も忘れがたいことなのです。国家というものは人間関係に良く似ていると思う。

そこで、君主というものが存在することの意義は考えてみる価値があると思う。

うわ、反論が怖いな。

そういや、この映画のヘレンミランとうちのばーさんはなんとなく似てる。考えているときの仕草なども似てたなぁ。

ある種、グランドマザコンなのでね。

ただ、キャッチが気に食わなかったな。この映画。

「たった一人涙を見せなかった人が居た。」

って、どうなのよ。気に食わん。

ま、いろんなことがあって感慨深い映画だった。

芝居うまいなぁ。ホント。

それも感慨深い。

蛇足だけど、業田良家の自虐の詩が映画になるのね。

ちょっと見たい。

漫画のまんまだったな。予告編。