馨です。
自主稽古が一回入ったので、本当は八回目ですが、僕が居るのは七日目なので、七日目にします。いや、どうでもいいですね。これ。
と、いうわけで、相変わらず稽古をしています。
本当にこんなに頭のシーンばかりやっていて大丈夫か。
というくらい頭のシーン。
僕らの稽古は結構特殊で、一回流して、ノートの時間にみんなでディスカッションをします。それからお試しの時間があって、もう一回シーンを流す。
これの繰り返しでシーンを作っています。
俳優同士で内面の構造を話し合ったり、動きに無理がないかどうかを考えたりするディスカッションは、聞いていてもとても面白いし、やろうとしていることの精度を上げていくことに、すごい力を発揮します。
演出家の僕はディレクターというよりも、その時間は議題をコントロールするファシリテーテーターみたいな感じになります。
当然、演出家としてのジャッジを求められることもありますが、それはそれ。
演技をどう組み立てていくのか。
それをどういう色合いにしていくのか、そういうことについての相互了解を作りながら、シーンの色合いや形を決めていきます。
正直、面倒な作り方だなぁ。と思う時もありますが、結局、N.S.F.の場合、俳優に無茶をしてもらうことが多いので、そういう意味で、せーの。みたいな覚悟を作るための時間でもあると言えるのかもしれません。
ただ、急激な変化やボリュームを変えるということではなくて、大きな流れをみんなで確認しながら、ある程度安定してきたら、流れを複雑にしたり、シンプルにしたり、というのが、今の僕の役割です。
基本的に、好きな俳優たちを集めて、やらせてみたいことをやってもらう。
みたいな稽古場なので、出だしの時点で無理なお題を出していることが多いので、いい意味で俳優たちのパブリックエネミーになれるといいなぁ。と。
あ、嘘です。仲良くしたいです。
みんなで芝居のことを延々と話している時間がすでに至福の時間で、これが無限に続かないものだろうか。と思うけど、一方で公演があるから楽しいのだよな。
今回は、ある意味では原点回帰的に作品世界の「蹂躙」がひどいことになっているような気がします。
いや、実際に行為を抜き出して、再構成するとこうなるのよ。十二夜。っていうのをお見せ出来ればと思っています。
本編の構造を抜いて、そこからスピンアウトを作るのではなくで、構造から作品を作り直すというのがN.S.F.の作品の特徴です。
作品が持っている構造の中でも、ストーリーラインを分解して、再構築して作品構造だけを再現していく。
そうすることで、現代の社会にあった形の外側を構築できるのではないか。
というようなことです。
とかなんとか、大仰なことを言っても、ドリフだのなんだのっていう文脈で構造を作り直しているので、お笑いにしかならないのですが。
今回の作品の特徴として、いくつかの構造的な仕掛けを組み込んでいて、その中の一つが劇団構造です。これは、第一回のじゃじゃ馬でも出てきた劇団です。
たぶん、シェイクスピアをレパートリーでやってる劇団ぽいです。
ぽいです。っていうのは、そこについて深く洞察はしていないからです。
ま、おまけですからね。
というか、シェイクスピアの作品によくあるあれはどっからきて、どこにいったのだろう。あ、お話が進んでいく。ま、いいか。みたいな劇構造を踏襲しているという言い方も出来ます。が、適当です。
稽古、楽しく進んでいます。
十二夜の新しい側面が観られると思います。
よろしくお願いいたします。
詳細情報は以下
■劇団桃唄309 + N.S.F. + らまのだ + 劇団ひまわり
■短編劇集 volume 10 秋カフェ 『夜いろいろ』
2016年9月28日(水)~10月2日(日) 東中野/RAFT
タイプもいろいろな4つのカンパニーが、夜にまつわる諸々を、 見応えたっぷりの短編としてお届けします。
A,B,Cの3つのパートを順繰りに上演します。
N.S.F.はBです!
カフェコーナーで喉をうるおしつつ、 ゆったりとお楽しみください。
●公演情報
http://bit.ly/201609cafe
http://goo.gl/Pq7ZGS
●タイムテーブル(開演時間)
9月
28日(水) (A)20:00☆
29日(木) (B)18:00★/(C)20:00☆
30日(金) (A)15:30☆/(C)17:30★/(B)19:30☆
10月
1日(土) (C)15:30☆/(B)17:30★/(A)19:30★
2日(日) (A)13:30★/(B)15:30☆/(C)17:30★
※受付開始・開場は、各回の1時間前です。
※各回の上演時間は約55分+おまけコーナー
※開演前・終演後はカフェタイムです。
※おまけコーナーは、
☆→佐藤達のかみしばい
★→トーク
です。
【A】
◎らまのだ『まど』
◎桃唄309『一年後の月よ、バイバイ』
【B】
◎N.S.F『十二夜』
戯曲 シェイクスピア
企画・演出 伊藤馨
戯曲構成 村野玲子 (NICK-PRODUCE)
あら素敵ね。なんて思っても、なかなかうまく進まないっていうのは恋にはよくある話。
→中嶌聡 (クレイジーパワーロマンチスト) さいとうまこと 綾田將一 小林あや 関根信一(劇団フライングステージ)
◎桃唄309『魚の足をもむには』
戯曲・演出 長谷基弘
さえない夜の過ごし方。例えば殺人事件ごっこ。犯人は私。解いて。私はどうやって密室であなたを。
→高木充子 富山聡子 佐藤達
【C】
◎劇団ひまわり
『フォーマルハウトを見上げて』
◎桃唄309『肉屋トビーのひみつの庭』
●料金<日時指定・自由席>
予約・当日 1コマ目2,000円/2コマ目以降1,500円
※例えばAとBのコマをご観劇いただくと、3,500円になります。
※小さな会場ですので、なるべくご予約ください。
※連続してご覧いただく場合、予約の方が優先となります。
●チケット取り扱い先
窓口: http://goo.gl/Sxt6Sh
web予約: http://goo.gl/NV0TcG
e-mail: aki-cafe2016@softbank.ne.jp
Phone: 080-9676-3553 ※各公演日の前日まで
FAX: 03-3314-2446(ウィンドミルオフィス) ※9月27日 22時まで
メール・FAXでのご予約方法
(1)お名前 (2)日時・枚数 (3)ご連絡先電話番号
(4)メールアドレス(あれば) をお知らせください。
受付終了後、確認のご連絡をいたします。
●会場
RAFT
〒164-0001 東京都中野区中野1-4-4 1F
東中野駅から約1.0km・中野坂上駅から約0.8km
地図↓
http://goo.gl/1HQNYL
●企画・制作
ウィンドミルオフィス/劇団桃唄309
〒166-0003 杉並区高円寺南1-18-14 矢島ビル3F
http://www.momouta.org/