まもなく、N.S.F.が始まりますが、その前にいくつかのこと。3 それでも演劇を作ることについて

・それでも演劇を作ることについて

さて、長々書いたけど、そんなに社会問題を考えているなら、そういうアクションを起こせばいいじゃないか。ということかもしれないけど。
僕は演劇をやるわけです。
演劇は確かに娯楽的な側面はあるかもしれない。でも、いくつかの意見があって、それらの両方が舞台上に乗って融和したり敵対したり、そういう様を人に見せるということも僕が考えていることを伝えるための重要な方法だと考えています。
どうせ、今回もお笑い的な内容で短い作品を作るんですが、そこでは必ず問題や障害があり、葛藤して、作品として公開するという流れがあります。また、作る過程も重要だと考えていて、その場もささやかながら公開はしています。作品を作る過程を公開することで、創作現場が持っている機能というか人と人とが何かを作り上げるという、とてもプリミティブな方法論を伝える一つの場でもあると考えているからです。

僕が演劇を続けている理由の一つはマイノリティの意見も蔑ろにせず、公平で平等な創作の場を構築することが出来る可能性があり、それらが持つ力は自分が社会に存在するために必要不可欠だと思ってるからなのです。

逆に、こういう時期だからこそ、きちんと作品を作って発表することを止めてはいけない。
僕の恐れる未来ではそう遠くない未来にはこういう市井の演劇は弾圧の対象になっているかもしれないとすら感じています。
だからこそ、やらないとならないと思うわけです。

と、大仰なことはここまでにしておいて、来週からいよいよ稽古が始まります。

いろいろ忙しくなるな。