明日。
明かりは大概出来た。
今回はきっかけを伝えるのがとっても難しい。
ニュアンスものが多いのだ。あと、条件もの。
Aという条件、Bという条件、どちらかが先行したら、それに合わせる。
自分でオペしてるなら、あんまり考えなくてもいいのだけど、それを人に伝えるとなると…これが難しい。
流れでやるしかないから、先にその話が出来るわけもなく。
ほぼ一回で動きと流れを覚えてしまったり、きっかけで違和感がないものをほぼ無限に作り出せるっていうインチキなことが出来る分、他の人のオペは割と簡単にこなせるのだけど、同じ技能を相手が持ってるわけもない。
芝居っていうのは、きちんとオペするつもりならば、俳優の内的なきっかけに合わせて変化させていくか、それらをぶっちぎってきっかけをこなしていく、この2種類があると思う。
片方は心情に合わせた変化、もう一方は状況の変化。
どっちにしても、俳優の呼吸を盗んで観客が気がつかない何かに合わせて行くのが理想的なきっかけのありようだと僕は思う。
簡単じゃないけど、それが一番楽しい。しかも、ギリギリのエッジのラインを狙っていくので失敗に近いことも起きる。
それを不完全なものとして捕らえるのか、それを創造性と捕えるかで芝居に対してのとらえ方は変わると思う。
ま、正直、前者的なことがやりたいのであれば、映画でも撮っていてください。
100%間違いなく同じものが出来ますから。
毎回のコンディションや観客がどこにシンパシーを得ているのかを考えながら、やらない芝居なんてのはやらんでもいいんではないかなぁ。とさえ思う。
万人に取って、完璧なものは存在しないという世界観で僕は明かりを作っている。
世界の有りよう捕らえようは人によって様々であってかまわない。
ただし、他者の世界観を否定しないことが前提になるのだけど。
今回の明かりのテーマはSEXとLOVE。
それがどのようなSEXやLOVEなのかということを体感してもらえればと思います。
関わってるスタッフの世界の捉え方が舞台上をより混沌とし、またそこから浮き上がってくるべきものがどんなものなのかというのは、芝居に関わる上で何よりもの楽しみになること。
オペを振るっていうのは、きっかけはこんな感じがいいけど、違和感がないようなら何してもいいよっていうのが、基本的な姿勢。
いやいや、手数が足りてないでしょう。とか。
多すぎるでしょう。とか。
そんなことも含めて。
よくオペレーターに困られるけど、勝手にやればいい。
んで、気にくわなければやりたいことを伝える。
そんな簡単なことだと思う。
なんて言うから嫌われるんだな。
うーん。わがままでごめん。
って、わけで、自分的にはいい明かり出来てるから見に来てほしいなぁ。。。
明日のゲネの写真撮ってアップしようっと。