暗いところに居る仕事なのだけど、実際には闇に接する機会はあまりない。
僕の関わるカンパニーの演出家は暗転があまり好きではないのだ。
暗転とは言っても実際には闇なわけではなく、新月の曇りの夜ほどではない。
闇は門がまえに音と書く。
視覚が制限されると足りない分を聴覚に頼ろうとする。
見えないものを見るために耳を使う。
暗転中に目を凝らし、耳を澄ませて転換の終わりを感じようとする。
闇の中で何が起きてるのかを必死で感じようとする。
程度は違うけど、見えない未来を感じようとする普段とかわらないかもしれない。
そんなことを考える。
音韻が闇と病みは似ているな。なんてことをぼーっと思っていた。
深淵の闇に身を浸すときっと落ち着くかなぁ。なんて思ってる時点でヤバイか。
闇はその先を想像させるためにある。
演劇の世界は、その先の世界を想像させるためにある。
陰影には意味があり、その暗さの隙間に表現できない何かを見せるためにあるのです。
古今スタッフは基本的にお人よしが多いものだよね。
なんとなくわかる。
ペンライトでも、クリップライトでも明かりを作ろうとするものだし。
なんでもあるものは使うんだよな。
昔、ウジシンスケと言う高名な照明家に「ウジさんの照明どうして暗いの?」と聞いたら、ムッとされて「明るかったら照明が見えないじゃないか」と怒られた。でもそのあとにちゃんと「暗さ」の効果について説明してくれたよ。
ウジさんは高校演劇のワークショップで高校生が「ウチは照明機材がないんですけど、どうすればいいでしょうか?」と言う質問に「なきゃしょうがないじゃないか!」と怒りました。しかし、次の日、電球とステンレスのボールで簡易照明機器を作ってきて生徒に説明していました。
闇で思い出した思い出話でした。合掌。
みし丸
釈迦力か
悟達する方が先だな。
隠者のランタンに焔を入れなくてはならんのでね
West Mt
一筋の光に続くのがどれなのか選ばないといけないのだ
匂いや皮膚の感じ、五感を使わないと。
でもさ、闇が暗ければ暗いほど一筋の光が引き立つのかもしれないよね…
深ければ深いほど一筋の光が眩しく感じられるかもしれないよね…
隠者が立っとる
門構えに音で
未来を思う今と同じ闇て面白い
でも、未来は耳を澄ませて近づいて来るのを待ってるもんじゃなく
描いて自分で創るもんだからな
釈迦力で
だよね。
そうだと思う。
あんがと。
あんちゃん。
まぁ!!!人生そんなもんだよ!!!楽しまないと!!!