しらないところで名前を呼ばれる

もとからよくあることだけど、いつもどこかで俺の名前が出てきてる。

ま、某女の人だらけ劇団なのだが。

完全にお母さんキャラが定着。
いや…あの-…男なんですけど-…

そして、今日はひたすらにお金の計算と次のワークショップの準備。
終わって稽古場へ。

つくづく、芝居を作る現場が好きなのだな。と思う。
ワークショップの打ち合わせをしていたのに、次の公演のセットについてや明かりのデザインのことを話してしまう。
もちろん打ち合わせはあらかた終わってからなのだけど。やはりこっちのが楽しい。

まぁそりゃそうだよな。
それでここまで生きてきたのだもの。

終わってから帰り道にあかねちんとAnの話をする。
こっちはなんだかプロデュースのことだったり方向性の話し。
これもまた面白い。
明日は指輪の稽古。
アヴァンギャルドだなぁ。

照明デザイナーとして行きたいところに来てるんだなぁと思った。

なんでデザイナーなんかになったのだろう。そうたまに思う。
その先を一番近くで見て、更に先を見せる。方法論ではなく、パターンでもなく、分析して、更にその世界を再構築する。
おぼろげながらにしか昔はわかってなかったけど、今はそれが楽しくてしてる。
より才能のある相手と自分の視点や持っている方法論を駆使して、協力して新しいものを作る。

そりゃ前衛になるよな。って思った。

自分は恵まれている。そこでやるべきことの多さに死にそうになってもここに居られることに感謝する。

見たことないものを作るために。
昔、野田さんの舞台のスタッフをしたときに、「うわ、見たことねー!おもしれ-!!」って、野田さんが言ってるのを聞いて、あぁすげぇなぁ。ってふつーに思った。

それが言えること言わせることのすばらしさ。それが何から出来てるとかということではない。きちんと賞賛すること。それを伝えること受けること。
そこにクリエィティビティがあること。
それが芝居の現場なんだよな。

うひゃうひゃ言いながら、すごいもんを見せたいし、作りたい。
自分がかかわってるカンパニーのすごい濃いところを引きずりだして、その向こう側の世界を見せる。

明かりの届かない向こう側を見せるために明かりはある。
闇は黒ではない。
闇は無限の先。虚空なのだ。