昨日は、稽古がオフだったので、全生園に見学に行ってきました。
もちろん、公演の参考にするために。
資料館は、前回行ってきたので、今回は園全体をぐるっと一回りしてきました。
天気がいい中、永代神社をお参りしたりして、歩き回りました。
大島と比べて広いなー。
青松園って、人が少なかったんだなぁ。
それと、一番大きな違いは、木が多い。
大島は、砂地がメインだったこともあって、広葉樹とかあまりなかったし、日陰もなかった印象。
面会人宿泊所。
なんだか、不思議なんだけど、おんなじような作り。
これは、今は使われてない旧いほうの面宿。
これは、今は使われてない旧いほうの面宿。
食堂で、チラシを貼ってもらった。
モティとなみへいが二人で、貼ってくれました。
盲導鈴はあちこちにあったけど、鳴っていなかった。
猫が日陰でくつろいでいた。
半周くらい回って、正門へ。
そのまままっすぐ道路があるのが、とても不思議。
もともとの街道の交差点に作られたのがよくわかる。
みんなでぐるぐる歩いているときの感想は、怖いね。
だった、ほんとに一人で歩くには、木が多いし、外から隔離されてる感があって。
って、奥の方に、土塁の後みたいなところがあった。
これは、軽症者用の宿泊施設。
一番見たかったのが、この望郷台。
とても低い。
この間は夜の雨の中で見たけど、今回は晴れていた。
改めて見ると、ほんとに低い。
それだけ、周りに何もなかったんだろうなぁ。
望郷台がある、南門の方。
そこから、森林緑道を歩いて、
元に戻っていった。
少し前に、西武線周りの歴史を調べたりしていた時に、ついでに読んでいた本が多くて、全生園に限らずこのあたりの病院のことを調べていた。
そのおかげもあって、予備知識は豊富だった。
武蔵野台地のはしっこに作られた病院群は、のちに団地に飲み込まれていく。
結果的に、都市の果てに作られていた療養所たちは都市の中へ。
青松園は海だったから、飲み込まれることもなく。
せっかくだから、青松園に行ったら、泊まってほしいなぁ。
物見遊山で行ってほしくないけど、出来れば行って泊まって。
水に都市と隔てられること。
その空気に触れてもらえるといろんなことがよくわかると思う。
ちょうど、資料館では昨日から「らい予防法」についての展示をしていた。
44分もある、映像展示があって、証言映像があったのだけど、本当に圧巻の映像でした。
差別やそれの決着、それに関わる法律というものは、人次第であるということがある。
倫理のことは、僕ら芸術家は切り離してはならないことなんじゃないかと思う。
芸術だから超えていいのではなく、芸術を扱うからこそ、真摯に向き合うべきことなのだと。
劇団桃唄309『風が吹いた、帰ろう』5.25~29 座・高円寺 http://bit.ly/201605kfk