さて、今日は最終稽古です。
僕らの公演までの稽古スケジュールは非常にタイトです。
ブログの日数カウントの通りにしか稽古をしていません。
俳優にはとても負荷が高いとは思います。
ある意味では、作家や作曲家への要求も過酷だと思います。
一方で、現在の日本の芸術関係の状況については、厳しい状況が続いていて、それでも続けられる演劇環境というのが必要だと思って始めたものが、この企画です。
気軽に演劇をやれる、観られる、参加できる環境づくり、そういうものがあったらいいんじゃないか。まずは、僕らの方が時間やお金をあまりかけないできちんとしたものを作る。これを繰り返していくことで、観てもらえる環境を多く作っていくことが必要。
そういう思いがN.S.F.を続けていく上でのコンセプトです。
こんな世の中で演劇なんて非効率なことをやる物好きだと思われてるのかも知れないが、こと人に関しては扱うことに長けた芸術が演劇で、それが宗教や政治よりも世に必要なもの。人に寄り添うことを観ることというのは単なる娯楽の享受ではない。
演劇をやるのは、もちろん楽しい。
ただ、演劇は観る人が居て成立するもので、観客と舞台上の関係性があってのことです。
演劇には、少し下世話なところがあって、人が困ってるところ、追い詰まってるところを観る面白さみたいなものがあります。それは人を笑うことのように見えてしまうかもしれないし、そう勘違いされることも多いです。
悲劇でも喜劇も俳優がかりそめのキャラクターを観ているわけです。そのキャラクターを通して、日常にあることだったりそうでないことであったり、人間に関わる何かを観るのが演劇だと思います。
僕らのお芝居では、本人役というのが出てきますが、実際の本人とは違います。
あくまでキャラクターでしかありません。あくまで舞台というのはかりそめの非日常であって、そのキャラクターが置かれているシチュエーションや関係性を笑うことになります。この違いというのは、もしかしたら理解するのが難しいかもしれません。
ただ、喜劇というものが、いや、演劇というものが持っている面白さというのは、キャラクターたちが置かれている状態や、それを演じている俳優を重ねて観ることです。
現代社会は多様な情報にさらされつつ生きていかなくてはならない社会です。演劇ではそういう多様性を常に担保しつつ、批評性を持って観ることが必然となります。
そういう多層性のあるものを観ることで、普段接する情報への関わり方を鍛える効果があると思います。
とはいえ、演劇は観るのもやるのも楽しいです。
なんで、何が言いたいかというと、演劇見たらいいよ。
っていうことでした。
そんな、僕たち、今日は最終稽古で。明日、小屋入り！
今回のカフェ公演。どの作品も世の中にある本当は気にかけておいた方がよいし、なんとかしなくてはいけないけど先送りにしている人たちのこと。を扱っているような気がします。それでも彼らにも未来はあるし、簡単には解決できない僕たちでもあります。
そんな明日のための演劇を作れたらいいなぁ。と思っています。
いや、今作ってるものはそれに見合うものですよ。
やってます。
てなわけで。
中野 スタジオあくとれで、待ってます！
■劇団桃唄309 ＋ Ｎ.Ｓ.Ｆ.
■短編劇集 volume 9 夏カフェ 『冒険いろいろ』
2015年8月20日(木)～23日(日) ＠中野/スタジオあくとれ
夏の「冒険」を楽しみませんか？
大きな何かに挑むのも冒険ならば、心のなかのさざ波にそっと足を踏み入れるのもまた冒険です。
様々な冒険を題材にした珠玉の短編劇を、おいしい飲み物を手にしつつゆったりとお楽しみください。
●公演情報
http://bit.ly/201508cafe
●タイムテーブル
N.S.F.はBだよ！！！
8月
20日(木) (A)20:00～
21日(金) (B)18:00～／(C)20:00～
22日(土) (A)15:30～／(C)17:30～／(B)19:30～
23日(日) (C)13:30～／(B)15:30～／(A)17:30～
※受付開始・開場は、各回の1時間前です。
※各回の上演時間は約55分＋おまけコーナー
※開演前・終演後はカフェタイムです。
◎N.S.F.『から騒ぎ』
戯曲 シェイクスピア
企画・演出 伊藤馨
戯曲構成 村野玲子 (NICK-PRODUCE)
恋はいつでもから騒ぎ。っていうイメージだけど、原作はそんな話じゃないですね。
→中嶌聡 (クレイジーパワーロマンチスト) 近藤ミキヲ (劇団カンタービレ) 齋藤真
綾田將一 小林あや
◎劇団桃唄309『佐藤達のかみしばい』
毎度おなじみ佐藤達の紙芝居ライブ。まだ話してなかった、あの話をします。
→佐藤達
●公演情報
http://bit.ly/201508cafe
●タイムテーブル
N.S.F.はBだよ！！！
8月
20日(木) (A)20:00～
21日(金) (B)18:00～／(C)20:00～
22日(土) (A)15:30～／(C)17:30～／(B)19:30～
23日(日) (C)13:30～／(B)15:30～／(A)17:30～
※受付開始・開場は、各回の1時間前です。
※各回の上演時間は約55分＋おまけコーナー
※開演前・終演後はカフェタイムです。
●料金＜日時指定・自由席＞
予約・当日 初回2,000円／2回目以降1,500円
※例えばAとBのコマをご観劇いただくと、3,500円になります。
※小さな会場ですので、なるべくご予約ください。
※連続してご覧いただく場合、予約の方が優先となります。
●チケット取り扱い先
Web購入： http://www.momouta.org/m/tickets/box/15
e-mail: natsu-cafe2015@softbank.ne.jp
Phone： 080-9676-3553 ※各公演日の前日まで
FAX: 03-3314-2446(ウィンドミルオフィス) ※8月19日 22時まで
メール・FAXでのご予約方法
(1)お名前 (2)日時・枚数 (3)ご連絡先電話番号
(4)メールアドレス(あれば) をお知らせください。
受付終了後、確認のご連絡をいたします。
●会場
中野/スタジオあくとれ
※会場は東中野/RAFTではありません。ご注意ください！
東京都中野区中野2-11-2 サン中野マンションB1
Phone: 03-3384-3495
JR/東京メトロ 中野駅
南口改札を出て左 線路沿いに新宿方面へ 徒歩3分
ベローチェの手前
地図：http://studioactre.sunnyday.jp/mitijyun.html
●企画・制作
ウィンドミルオフィス／劇団桃唄309
〒166-0003 杉並区高円寺南1-18-14 丸江ビル3F
http://www.momouta.org/