仕事に行って。帰ってきて。いろいろ考えて。
やっぱり、そういうことじゃないんだと思うんだよ。
それは、ムードなんだ。
喜んでいる場合じゃないんだよ。
この状態は、どう考えてもやられたんだと思う。
何がどうだとか、そういう簡単な話ではなくて、ただただ上手いこと誘導されて、うまいこと共食いさせられたんだと思う。
うがった見方をすれば、わかっていてやったということなのかも知れないし、手段を選ばなかったからこその結果なのかもしれない。
でも、このやり方は間違っていると思う。
何の話をしているのかというと。
今回の選挙の話である。
特に、山本太郎さんが当選したことと、東京で自民党が2人選出されたこと。
あまり、政治的なことで表明するのは、好きではないのだけど。
ここのところ、頭を悩ませ続けていることなので、blogに書いておこうと思った次第。
各時代の政権というのは、彼我に意思や誰に投票したに関わらず、国民の代表である人たちが政権を握ることになる。
陰謀論やいろいろな意見はあるだろうが、でも、そういうことなのである。
どういうことであれ、彼らが政権を握ること、そして、そのハンドリングについての責任は我々国民の不断の努力によって守られるべきものであると思う。
東日本大震災からの原発災害について言えば、その責を当時の政権のハンドリングに問うことは、正直あまり意味がないと思っている。
ほんとは、まず自分自身の胸に手を置いて、その責があることを受け止めてから、次はどうするべきかということを考えなくてはいけない。
だから、ネガティブキャンペーンなんていう上っ面のことに騙されてはいけないわけだ。
今、日本の民主主義は多いに危機的状況にある。
そして、原子力政策についてもだ。
そもそも、事故が起きた原子力政策は、自民党政権時のもので、日本のように短期的に政権が代わっていくような政治形態である限り、前例踏襲型政治を基本としている。、政権というのは、常に前政権、その前政権というように継承されてしまうものがある。
これは、大変残念ながら長期政権を作れるような国民性ではなく、政治的に未発達な面が大きいからである。
逆に、ドラスティックな変化をすることのリスクが大きいとも言える。
今回の選挙では、3年間の任期のある参議院の半数を決める選挙だった。
この選挙で僕たちはどういうことを国に求めているのかを示さなくてはいけなかった。
そして、そのために少しでも多くの人に選挙に行ってもらうこと。
更に言えば、争点を明らかにする必要があった。
東京選挙区について言えば、トレンドワードを言うことで、選挙戦が終わったように思うし、投票もそのワードの刺激に左右されたように見える。
直近の問題で矢面に立たされた人を叩くことで、選挙を行ったと言ってもいい。
その結果、僕たちは改憲、原子力推進というような候補を5人のうち2人も送ってしまった。
しかも、トップ当選したのは、最も叩かれる内容があり、そこからどれくらい票が削れるのか、考えないといけない候補だった。にも、関わらず。そこは叩けなかった。
少し前にさかのぼって、イメージがついている叩きやすい候補を叩くことで、そこの票を削ったり、そうすることで厭世観を生み出したと、僕は思っている。
彼らがしたことは、結果的に選挙に対しての距離感を作ったとも言えると思う。
誰が原稿を書いたのかわからないけど。
叩きやすい民主党を叩くパフォーマンスをしたのは、彼が標榜する社会と相反していると思う。
なぜなら、結果的に自民党は民主党が行った政策よりも、もう一歩進めて、再稼働を行おうとしているし。あまつさえ、この機会に改憲。である。
この状況下で、安全で安心できるということを言う意味合いが僕にはわからない。
そう考えて、結局、ただのムードで、トレンドでしかなかったんだ。と感じている。
少なくとも。この責任を今後3年間は取り続けるしかない。
デモだけではない、とにかく政治にもっと関心を持って、より深くを見る目を養い。
とても、疲れる民主主義というものを守るために、どうすればいいのかということを身の回りの人々と話し合うしかない。
そして、その中で今回僕たちが完全に負けた理由をかみしめなくてはいけない。
多くの人と話をし、多少のことでもいい。
単なる駄話でかまわないから、話を出来る環境を拡げていって、コミュニティを作っていかないと。
選挙以外の方法で、陰日向なく戦っていかないと、早晩、本当にこの国は終わってしまう。
トレンドやムードではなく。
本当に自分たちの選択はあっているのか。
また、一旦出た選択の結果を受け入れて、つぎのことを考えなくては。
ほんとうに。
ほんとうに。