3つの居場所がある。
一つ目はエンジニアとしての居場所。
照明のスタッフとしての居場所。自分で回す現場よりも大きな現場や歌物や日舞とかの兵隊仕事。
大したことは出来ないのに名指しで呼んでくれる。
ありがたい。
二つ目は照明のプランナーとしての居場所。
僕の作る独特の明かりを気に入ってくれてる人たち。
どちらかというと濃い目の色使いや見ただけで分かる癖のある明かりを気に入って良いと言ってくれている。
これもありがたい。
そして三つ目がワークショップのコーディネーター。
場合によっては講師もアシスタントもやるけど。
僕の持っている雰囲気や作り出す空気感を大事だと言ってくれている人たち。
自分では特殊なことはしているとは思わないのだけど、どうやら違うらしい。
基本的に胡散臭いこと担当なので適当に適当なことを言っているのにちゃんと聞いて答えてくれている。
間が抜けて、自分の時間のコントロールが出来ないのに人のタイムコントロールは出来るのが不思議。
そうやって足りないところを補いあって、人は生きている。相互作用と相互関係が人の世を作る、人に何かされるということは、自分が何かをしているということだ。
その無限の連鎖こそが人の世だと思う。
僕は演劇を通じて、スタッフになった。
芝居が好きだから、どこかから入り口がないかと思って、聞いてみたら、舞台監督に拾われた。照明会社に放り込まれた。辞めたいと思ったときには、師匠と呼べる人に一から十までいろんなことを教えてもらった。別の照明もしたいと思ったときには次の会社に引っ張ってくれた兄貴分もできた。自由になりたくて、フリーになったときに仕事を回してくれた沢山の人たち。海外に仕事したいなぁって思ったら、3ヶ月ツアーに連れてってもらえた。
よくよく運がある。不思議なものだ。
一回脱線したらまとまらなくなったー。
今日はこれから一つ目の居場所。
写真は昨日のコンサート。