闇 病み

暗いところに居る仕事なのだけど、実際には闇に接する機会はあまりない。
僕の関わるカンパニーの演出家は暗転があまり好きではないのだ。

暗転とは言っても実際には闇なわけではなく、新月の曇りの夜ほどではない。

闇は門がまえに音と書く。
視覚が制限されると足りない分を聴覚に頼ろうとする。

見えないものを見るために耳を使う。

暗転中に目を凝らし、耳を澄ませて転換の終わりを感じようとする。
闇の中で何が起きてるのかを必死で感じようとする。
程度は違うけど、見えない未来を感じようとする普段とかわらないかもしれない。

そんなことを考える。
音韻が闇と病みは似ているな。なんてことをぼーっと思っていた。
深淵の闇に身を浸すときっと落ち着くかなぁ。なんて思ってる時点でヤバイか。

闇 病み」への7件のフィードバック

  1. 闇はその先を想像させるためにある。

    演劇の世界は、その先の世界を想像させるためにある。

    陰影には意味があり、その暗さの隙間に表現できない何かを見せるためにあるのです。

    古今スタッフは基本的にお人よしが多いものだよね。

    なんとなくわかる。

    ペンライトでも、クリップライトでも明かりを作ろうとするものだし。

    なんでもあるものは使うんだよな。

  2. 昔、ウジシンスケと言う高名な照明家に「ウジさんの照明どうして暗いの?」と聞いたら、ムッとされて「明るかったら照明が見えないじゃないか」と怒られた。でもそのあとにちゃんと「暗さ」の効果について説明してくれたよ。

    ウジさんは高校演劇のワークショップで高校生が「ウチは照明機材がないんですけど、どうすればいいでしょうか?」と言う質問に「なきゃしょうがないじゃないか!」と怒りました。しかし、次の日、電球とステンレスのボールで簡易照明機器を作ってきて生徒に説明していました。

    闇で思い出した思い出話でした。合掌。

  3. みし丸

    釈迦力か

    悟達する方が先だな。

    隠者のランタンに焔を入れなくてはならんのでね

    West Mt

    一筋の光に続くのがどれなのか選ばないといけないのだ

    匂いや皮膚の感じ、五感を使わないと。

  4. でもさ、闇が暗ければ暗いほど一筋の光が引き立つのかもしれないよね…

    深ければ深いほど一筋の光が眩しく感じられるかもしれないよね…

  5. 隠者が立っとる

    門構えに音で

    未来を思う今と同じ闇て面白い

    でも、未来は耳を澄ませて近づいて来るのを待ってるもんじゃなく

    描いて自分で創るもんだからな

    釈迦力でパンチ雷

  6. だよね。

    そうだと思う。

    あんがと。

    あんちゃん。

  7. まぁ!!!人生そんなもんだよ!!!楽しまないと!!!

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